「男カワサキの直線番長」に寄せてきた!? 38年前のカラーも復刻 新型エリミネーターの“ホロリとくる”進化とは

復活したカワサキ「エリミネーター」に新色が登場。往年のカラー名も復活し話題です。その背景にある「男カワサキ」の伝説と、現代に蘇った新型の進化を紐解きます。

「世界最速」GPZ900Rエンジンを積んだドラッガーとして登場

「男ならカワサキに乗れ」を語源とする「男カワサキ」という言葉は、古くからのバイクファンなら耳にしたことがあるでしょう。言わずもがな、日本のバイクメーカー4社の中でも独特の世界観を持つバイクばかりを世に送り出してきたことからくる「カワサキ=硬派」を示す言葉でもあるわけですが、それを地で行くシリーズが、1980年代に誕生し、近年も400ccモデルで人気続行中というエリミネーターでしょう。

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1980年代に登場し生産終了を挟みながらも、2023年に復活し再び人気を博しているカワサキ・エリミネーターシリーズ(当時のカタログより)

 本題に入る前に、初代エリミネーター発売の前年に登場した革命的マシン、GPZ900Rを紹介します。

 1984(昭和59)年発売のGPZ900Rは当時のカワサキのフラッグシップモデルで、コンパクトな車体に新開発の高出力水冷4気筒エンジンを搭載させ、速度250km/hを実現。「世界最速」の名をほしいままにしました。海外のモデルにはペットネーム「Ninja」がつけられ、1986年公開の映画『トップガン』ではトム・クルーズ演じる主人公の愛車としても採用され、世界中に知られることにもなりました。

 このGPZ900R登場の翌年1985(昭和60)年に発売となったのがエリミネーターシリーズの初代となる輸出向けモデル、エリミネーター900だったわけですが、なんと前年に高評価を得たGPZ900Rのエンジンをシャフトドライブ化させ、アメリカンドラッガースタイルの車体に搭載しました。直線加速を競うマシンを模したロー&ロングで太いリアタイヤが特徴のスタイルは、外見の虚飾ではなく、まさしく質実剛健で、直線での発進加速はGPZ900Rをさらに凌駕するものとなりました。

 同年、日本国内モデルのエリミネーター750を発売し、さらに1988(昭和63)年にはZL1000というGPZ系統のエンジンを使ったモデルを発売。まさに「男カワサキ」の名に恥じぬ、名シリーズの始まりとなりました。

 そして、エリミネーター900/750発売の翌年1986(昭和61)年には、一般市場ニーズに歩み寄るかのように中型クラスの弟分、エリミネーター400をリリース。兄貴分にならってGPZ400Rのエンジンをシャフトドライブ化させての登場でしたが、その性能とインパクトでおおいに人気を博し、市場的にはシリーズの中でも最もよく目にしました。

 1988年にはモデルチェンジがなされ、キャストホイールとフロントにビキニカウルを装備したエリミネーター400SE、スポークホイールモデルのエリミネーター400LXにいったん二分化。1993(平成5)年のモデルチェンジでZL400に再び単一グレードに統合されますが、残念なことにこれがエリミネーターの400ccモデルの最終型となりました。

【こりゃ男のコ向けだ…】復刻したエリミネーターの「往年のカラー」を写真で(画像)

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