知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市)の入所者ら45人が殺傷された事件は、障害のある子を持つ親や障害のある当事者の間に大きな衝撃を与えた。26日で事件から10年。障害者に寄り添い、共生社会の在り方を考え続けてきた人たちの声を聞いた。(西川侑里、宮畑譲)
◆「社会の役に立つか立たないか」で判断する風潮
長男に知的障害をともなう重度障害のある元RKB毎日放送記者の神戸金史さん(59)は、なぜ事件が起きたのかを探ろうと、植松聖死刑囚(36)と計6回、面会した。植松死刑囚が「(事件を起こし自分が)少しは役に立つ人間になったと思う」などと語る様子に、「今の時代だから生まれてきたタイプ」だと感じた。
「社会の役に立つか立たないかで存在価値を判断する人が増えてきている」。高齢者施設の入所者や路上生活者が殺害された事件もこうした風潮の延長にあると考えている。「社会の流れを変えるのは簡単ではない。しかし、私は息子に人間の存在自体に価値があると教えてもらった」
◆障害者が地域で暮らすための「資源」は不十分なまま
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