津久井やまゆり園事件10年
津久井やまゆり園事件から10年を前に追悼式 相模原で共生社会の実現誓う
社会 | 神奈川新聞 | 2026年7月25日(土) 15:50
県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で入所者ら45人が殺傷された事件で犠牲になった19人の追悼式が25日、同市内で開かれた。元職員による凶行で障害者への差別や偏見が表面化した事件から26日で10年。関係者は「事件を風化させず、教訓を未来へつないでいく」と語り、犠牲者の冥福を祈るとともに人格や個性を尊重し合う共生社会への実現を誓った。
市立あじさい会館(同市中央区)の壇上に設けられた祭壇には、遺影の代わりに園の利用者が19色の折り紙で制作したヤマユリの花束と、犠牲者をしのんで描いた絵が飾られた。遺族や同園の入所者・関係者ら約190人が参列し、涙を浮かべながら献花する姿もあった。
黒岩祐治知事は式辞で、事件直後に園を訪れたことに触れ「あの時現場で感じた、胸が締め付けられるような息苦しさを今も忘れることができない」と回顧。10年の歳月が流れ「事件を知らない世代も増えてきた」とし、「障害を理由に差別や虐待されることなく安心して暮らせて、誰もがうれしいと感じられる社会を実現するため全力で取り組む」と決意を語った。
園の指定管理を担う社会福祉法人かながわ共同会の山下康理事長は「空の上から見ていただいている亡くなられた皆さんから、この10年間の障害福祉の歩みはどのように見えていたのでしょうか」と述懐。「これからの10年は追悼だけではなく事件を風化させず、教訓を未来へつなぐ時間にしていかなければいけない。事件と向き合う風土をつくっていく」と続けた。
「お祭りの屋台が大好きだった」「満開の桜の中で甘酒を楽しんでいた」「小学生と二人三脚をがんばった」─。「ともに生きる社会かながわ憲章」の紹介では命を奪われた19人の素顔も紹介され、知事が「あなた方のことを私たちは決して忘れません」と結んだ。
追悼式は県と相模原市、同法人の主催。上野賢一郎厚生労働相や本村賢太郎市長らも出席した。命日の26日には、園で献花を受け付ける。(松村 祐介)
編集部のおすすめ
アクセスランキング

神奈川は23日昼過ぎから激しい雨の恐れ 警報級大雨の可能性も、落雷注意

高校野球神奈川大会試合速報・結果(2026年7月21日)準々決勝
小田急江ノ島線東林間駅で人身事故 相模大野─大和間で一時運転見合わせ

横浜の市道で3歳男児はねられ死亡 運転の52歳男を容疑で現行犯逮捕

高校野球神奈川大会試合速報・結果(2026年7月22日)準々決勝

高校野球神奈川大会 準々決勝鎌倉学園の躍進支える鎌倉・岩瀬中優勝トリオ 当時のOB指導者ら喜び
JR横浜線の線路上で人身事故 東神奈川─八王子間で一時運転見合わせ

鎌倉で人気の骨董市「鎌倉骨董祭」開催 50店舗の掘り出し物が集結

高校野球神奈川大会試合速報・結果(2026年7月24日)準決勝

高校軟式野球神奈川大会三浦学苑が逆転で2年連続6度目優勝 慶応を4―3で下す、南関東大会へ

