平井亜門が金熊香水と作る格調高い香り、神社や深緑をイメージした“深呼吸したくなる”オリジナル香水

映画「アルプススタンドのはしの方」やドラマ「40までにしたい10のこと」などへの出演で知られる俳優・平井亜門。フレグランスが好きな平井は、山梨県北杜市八ヶ岳南麓に工場を構える香水工房・金熊香水とのコラボ香水を製作・販売する。

このたび映画ナタリーは、展示イベント「推し活EXPO」の金熊香水ブースで行われた平井のオリジナル香水作りに密着。彼が目指したのは品格のある、神社のような和テイストの香り。深呼吸をしたくなる清潔感に満ちた仕上がりになった。

こだわり抜いた調香の様子を追ったレポートに加え、インタビューも掲載。平井は香水に込めた意図とともに、祖母との温かい思い出、一緒に香水を作りたい俳優仲間、今の“推し”とイメージする香りについて語る。

取材・文 / 田尻和花撮影 / YURIE PEPE

あなたの「好き」を「香り」に。
金熊香水高円寺ラボショップの様子

金熊香水高円寺ラボショップの様子

金熊香水の工場では日々、さまざまな香りが作られている

金熊香水の工場では日々、さまざまな香りが作られている

金熊香水は、山梨県北杜市八ヶ岳南麓の美しい自然に囲まれたエリアに工場を構える香水工房。日本の気候や風土に合わせた、優しく、やわらかい、日々の生活と調和する香水作りを行っている。金熊香水では自社商品、他社ブランドの製品、合わせて年間300種類以上の香りを開発し、八ヶ岳で製造している。金熊香水リゾナーレ八ヶ岳本店、金熊香水高円寺ラボショップではスタッフによるサポートのもと、自分だけの香りを気軽に調香することができる。また、オンラインの金熊香水カスタムラボでは、AI調香師・八峰コロンとの会話を通じてイメージにピッタリな香りを導き出し、オーダーメイドで注文することも。迷った方はまずはこちらで試してみよう。

公式サイトでは1本からオンラインで注文ができるほか、オリジナルグッズにも最適な10個からの小ロット製作販売も行っている。さらに、プロがサポートする香りの開発によって、完全オリジナル仕様の香水を作ることができる。

金熊香水 公式サイトはこちら

金熊香水カスタムラボ

AI調香師・八峰コロンに相談してみる


平井亜門コラボ香水「予定のある日曜日」

平井亜門コラボ香水「予定のある日曜日」

予約限定販売
販売期間
2026年7月16日(木)~8月16日(日)

販売価格
9900円(税込)

平井亜門コラボ香水「予定のある日曜日」予約注文はこちら

金熊香水の作り方
平井亜門

平井亜門

STEP 1

香水のイメージを決める。コンセプトやテーマ、名前などから考えると組み立てやすい。

STEP 2

18種類ある金熊ベースから、使いたい香りを2~5種類選ぶ。

金熊ベースの香料

18種のベースはトップノート(最初に感じる香り)、ミドルノート(ボディとなる中心的な香り)、ラストノート(ゆっくりと長く残る香り)の3タイプ

金熊ベースの香料

トップノート:柑橘、フルーツ、若葉などフレッシュな香り

01 アクア、02 フルーティ、03 シトラス、10 リーフィーシトラス、11 レモン、12 オレンジグリーン

ミドルノート:フローラル、アロマティック、ローズなど華やかな香り

04 ホワイトフローラル、05 グラスグリーン、06 アロマティックラベンダー、13 フローラルブーケ、14 エレガントフローラル、15 ローズクラシック

ラストノート:ウッディ、ムスク、バルサムなどふくよかな甘さや余韻を与える香り

07 スウィートムスク、08 ドライウッディ、09 スウィートウッディ、16 ホワイトムスク、17 ナチュラルウッディ、18 バルサム

ムエット(試香紙)で香りを確認

ムエット(試香紙)で香りを確認

STEP 3

スポイトを使って、容器に少量ずつ滴下する。中身を混ぜたらムエット(試香紙)に少量付けて香りを確認。ベースを加えるなど割合を変えて、理想の香りに近付けていく。

計りで正確に重さを確認しながらスポイトで滴下する

計りで正確に重さを確認しながらスポイトで滴下する

STEP 4

香りが完成したら処方を記録。次回も同じ香りを作ったり、処方をさらにアレンジしたりと“自分だけの香り”を楽しめる。

※金熊香水カスタムラボでは10個以上の注文から自由にラベル画像を入稿する「オリジナル画像パッケージ仕様」に対応、“自分だけのコラボパッケージ香水”が作れる。個人、法人は問わない

処方ができたら“自分の香り”を記録

処方ができたら“自分の香り”を記録

平井亜門コラボ香水作り
金熊香水ブースを訪れた平井亜門(手前)。スタッフ(奥)とともに香水作りを開始

金熊香水ブースを訪れた平井亜門(手前)。スタッフ(奥)とともに香水作りを開始

6月下旬、平井は東京ビッグサイトで開催された展示イベント「推し活EXPO」の金熊香水ブースを訪問。会場には香料がずらりと並び、さまざまな著名人とのコラボ香水が置かれていた。さっそく平井は18種類のベース香料、44種類のトッピング香料が入ったボトルをチェック。金熊香水ではベース香料から2~5種類を選び、ニュアンスを付けるトッピング香料を加えてオリジナル香水を作ることができる。スタッフから「トップノート、ミドルノート、ラストノートの香りを決めていただき、香水の骨格を作ってください」「必ずトップ、ミドル、ラストがそろっていないといけないわけではありません。トップなしでもラストだけでも、ご自由に選んでください」と説明を受ける。

まずはベース決め、ファーストインプレッションで気になったのは…

「幅広い世代の方が好むような香り」「食事のときに気にならない香り」「リラックスできるオキシトシンの分泌を促してくれるような香り」「和を感じるような香り」といったイメージで香水作りを始めた平井。まずムスク系に注目し、優しくやわらかな「ホワイトムスク」を香って「酔わないタイプのムスクですね。食事のときも気にならなそう」と話す。続いて「杏仁豆腐的甘さ」とスタッフが伝えた「スウィートムスク」も試し、「ファーストインプレッションはホワイトムスク!」と宣言する。そして「ミドルノート選びが難しいですね」と悩みつつ「ウッディ系は好みのものが多いです」と1つ、また1つと手に取っていく。

香り選びに真剣な平井亜門

香り選びに真剣な平井亜門

フローラルにも興味津々な平井は「ホワイトフローラル」「フルーティ」「ホワイトムスク」の組み合わせにもトライ。少し甘さが強かったようで「ガーリーすぎるよりも大人っぽさが欲しいですね」と、「ホワイトフローラル」を「エレガントフローラル」に変更してまた試香した。平井はスタッフにアドバイスをもらい、時には雑談も交えながら香りの可能性を探っていく。スラスラと具体的な比喩を交えて香りの説明をするスタッフに「本当にお詳しいですね」「スーパースタッフさんだ」と目を輝かせる一幕もあった。

たくさんの香料を嗅いだ平井亜門は「わかんなくなってきました……」と苦笑い

たくさんの香料を嗅いだ平井亜門は「わかんなくなってきました……」と苦笑い

当初、イメージする香りの要素に「フランキンセンス」「ローズマリー」「イランイラン」を挙げていた平井。「すごく品のいいおばあさんみたいな」といたずらっぽく笑って「実は以前おばあちゃんにあげたフレグランスの匂いがすごくよかったので、そんな雰囲気にしたいなと思ったんです。おばあちゃんは去年亡くなったんですが、ずっとカバンに入れて持ち歩いてくれていて」と優しい口調で語る。

一通りの香料を試しながら、少しずつ方向性が変化。最終的には「和風で神社っぽい感じ」「神々しい雰囲気にしたいです」と決めた平井。スタッフから「和風で光のようなイメージならムスク、シトラスがお薦めです」とアドバイスをもらい、「ドライウッディ」「スウィートウッディ」「ローズクラシック」「ホワイトムスク」と「ユズ」などのトッピングを合わせて嗅ぐと「これ神社っぽいですね。うん、これは神宮ですね、伊勢神宮を感じました!」と三重県出身らしいコメントで場を和ませる。「この方向性で!」としっくりきた様子を見せた。

トッピングで、より神社らしさを

続いて、ベースに加えるトッピング選定に移る。「ローズマリー」を嗅いだ平井が「そのまんまローズマリーって感じ」とはしゃぐと、スタッフも笑顔に。「コリアンダーとローズ系を組み合わせるとクラフトカレーみたいな香りになるんですよ」という言葉に平井は反応して「まさにカレーにローズマリーを入れますもんね。僕も自分でスパイスカレー作るんですよ。オートミールと一緒に食べています」と食事へのこだわりを語る場面も。

トッピング香料はすんなり決めた平井亜門

トッピング香料はすんなり決めた平井亜門

神社をイメージした香水を目指すため、トッピングも和風のものをチョイスすることに。そしてベースに「ユズ」「ヒノキ」を合わせた途端、「あ!」と声を上げて「もう神社見えました! お伊勢参りしてます、めっちゃええやん」と満面の笑みを浮かべた。

緊張、だけど熱中

ベース香料とトッピング香料が決まり、今回は20gの香水を調香することに。調合器具を前に平井が「配合の割合はよくわからないんですが……」と少し緊張した様子を見せると、スタッフが「一緒にやりましょう」とサポート。「心強いです!」とほっとした表情に変わった平井は、計りに乗せた香水ボトルに、スポイトでベース香料を少しずつ移していく。調合は緻密な計算のもと進める。スタッフから指示された通りに平井は作業をしながら「怖い!」「意外とたくさんは出ないんですね、あとちょい……」「完璧!」と、真剣そのもの。もちろんベースやトッピングの割合によって、同じ組み合わせでも香りの仕上がりが変わる。「トッピングを入れるのが一番緊張感ありますね。香りが強いです」と手を動かしていった。

「うわ……」と言いながら慎重に作業する平井亜門

「うわ……」と言いながら慎重に作業する平井亜門

1回目の試作が終わりさっそく試香すると、平井は「なんだろう、ローズが強いのかな? ユズなのかな?」と思案顔。続いて実際に肌に乗せて嗅ぎ「紙だけで香るのと、また全然印象が違いますね」と言い、割合を微調整しながら2回目の調合を始める。最終的には思った通りの香りに。「いいですね!」とうなずき、香り選びから約1時間でこだわりのオリジナル香水が完成した。

香水は人肌に乗せることでアルコールの揮発が進み、ムエットとはまた違った香りの立ち方になる。「だいぶ匂いの感じ方が変わりますね」と平井亜門も驚く

香水は人肌に乗せることでアルコールの揮発が進み、ムエットとはまた違った香りの立ち方になる。「だいぶ匂いの感じ方が変わりますね」と平井亜門も驚く

香料選びから始めて約1時間、ついに平井亜門オリジナル香水の処方が完成

香料選びから始めて約1時間、ついに平井亜門オリジナル香水の処方が完成

平井亜門インタビュー

僕受け100%、うっとりするような匂い

──スタッフの方ともコミュニケーションをたくさん取って、すごく楽しそうに香りを選んでいたのが印象的でした。香水作りをやってみていかがでしたか?

すごく楽しかったです! 凝り性なところがあるので、一度悩み始めるととことん突き詰めたくなってしまって。興味のあることはなんでも、納得いくまでこだわっちゃう性格で、今日はそんな自分がすごく出たなと思います。時間が過ぎるのがあっという間でした。1滴でグラム数がすぐに変わってしまうので、調合は少し緊張しましたね(笑)。

平井亜門

平井亜門

──事前にいただいた香りイメージでは「幅広い世代の方が好むような香り」「食事のときに気にならない香り」「リラックスできるオキシトシンの分泌を促してくれるような香り」「和を感じるような香り」といったものを挙げていらっしゃいました。試行錯誤されていましたが、最終的にはどんな仕上がりになりましたか? 今回の香水は「ドライウッディ」「スウィートウッディ」「ローズクラシック」「ホワイトムスク」のベース、「ユズ」「ヒノキ」のトッピングで構成されています。

まず、僕のファンの方々は年齢層が幅広いので、どんな世代の方が付けても気持ちいいものにしたかったんです。また僕はラーメンを食べるのが大好きで、昨日も二郎系を食べてきたんですが、飲食店で強い香りがあると食べづらいですよね。食事の邪魔にならないようにというのも意識しました。

でも結局、最初に思っていたものとは違うものになったんですよ。品のいい、深呼吸したくなるような、神社をイメージした香りになりました。ラストノートの香料が多めで、深い緑を思わせる、大人っぽくて落ち着く雰囲気です。男女問わず使っていただける香水になったのではないかなと。もともと僕は強めなムスクや、いわゆる男性向けな香りのフレグランスはあまり使わないんです。今回の香水はムスクのキツさが全然なくて、僕受け100%。うっとりするような匂いですね。

オリジナル香水を堪能する平井亜門

オリジナル香水を堪能する平井亜門

香水にちなんだ新曲も…?

──香水のタイトルは?

「予定のある日曜日」にしました。趣味で曲作りをしていて、「予定のない日曜日」という楽曲があるんです。それに引っ掛けて名付けました。この香水には、デートだったり、大事な日に付けてほしいなという思いを込めています。ちなみに「予定のない日曜日」は軽快でかわいらしい曲(「予定のない日曜日」を軽やかに歌う平井)。最近はあまり音楽活動はできていないんですが、ミュージシャンの先輩にドラムをたたいてもらったり、ギター弾いてもらったり、ライブをやったりもしています。

──もしオリジナル香水「予定のある日曜日」を楽曲にするならどんな音楽になるんですかね?

難しいですね……! 「予定のない日曜日」はオフの日!という感じの曲でしたけど……話していたら、新曲を作りたくなってきました(笑)。もう少し恋愛に振ったような曲にしてもいいのかも。「今日はデートだ、楽しみ!」みたいな。

新曲作りに前向きな平井亜門

新曲作りに前向きな平井亜門

──ファンの方の手元に香水が届いたときに、香りを楽しみながら平井さんの新曲を聴けたらうれしいと思います。

ちょうど友達と「何かやりたいね」って話してたんですよ。めっちゃありです! 作ってみようかな。ファンの方々が喜んでくれそうですね。