4月に東京芸術劇場 舞台芸術部門芸術監督に就任した岡田利規の新作「Sliding Away」が、5月のドイツ・ハノーファー州立劇場での初演を経て、8月に日本版「映画を撮りたいゾンビの演劇」として上演される。人間との関係に非対称性を感じているゾンビ5人が、“ゾンビのゾンビによるゾンビのための映画”を作ろうとするが……。
ステージナタリーは6月下旬、岡田と本作の舞台美術を手がけるドミニク・フーバーの対談を取材。これまでたびたびタッグを組んできた2人が、お互いに対する信頼や日本版に対する意気込みを語った。さらに特集後半では、岡田演出初参加となるキャストの東宮綾音、百瀬葉、島田桃依、石川朝日、福原冠が稽古でのエピソードや作品への思いを語っている。
取材・文 / 熊井玲撮影 / 藤田亜弓
“余白”を残す、ドミニク・フーバーの舞台美術
──アイデアの発端から伺います。本作は、人間の目線で作られたゾンビ映画に違和感を感じているゾンビたちが“ゾンビのゾンビによるゾンビ映画”を撮ろうと撮影現場に集まってくるところからスタートします。ゾンビは人間とゾンビの間の非対称性を指摘し、“人間のゾンビ表象から自由になれる日がいつかくるようにと願って”ゾンビの視点で描くゾンビ映画を作りたいんだと語っていますが、ゾンビ、映画、演劇といったさまざまな要素が、どのように本作に集約していったのでしょうか。
岡田利規 もともと代理表象の問題に興味があっていろいろと考えるうちに、なぜかゾンビの話になったんですよね(笑)。またそのころ、ケヴィン・リンチの「Wasting Away」という本を読んでいて──日本語だと「廃棄の文化誌-ゴミと資源のあいだ」というのかな。廃墟になった建物とか、昔は有用だったけれど今はそのように用いられてはいない物について思考を巡らせるという内容で、それが面白かったという話を人にしたら「同じタイトルのゾンビ映画がある」と教えてもらって。まあそれとは直接関係はないのですが、「ゾンビって面白いかも」と思い始めて、そこからいつの間にかゾンビのことが中心になってきました(笑)。なので発端としては、代理表象のことを扱いたいということと、ゾンビがとっても良いのではないかと思ったという感じです。
──本作はドイツのハノーファー州立劇場のレパートリー作品として今年5月にドイツで初演されました。ドイツでクリエーションをするということと作品の内容は、最初から結びついていたのでしょうか?
岡田 いえ、ドイツでやるからという意識はあまりなかったですが、ドイツでクリエーションを始める際に「こういうことをやってみたい」と僕から提案はしました。ちなみに僕がドイツで作品を作るときは、ほとんどドミニクさんに舞台美術をお願いしています。どんな場所で展開する作品になるのか、舞台美術が示すものは何かということは作品にとって大事なことなので、ドラマトゥルクの人も含めていろいろと話し合ったのですが、その中で「ゾンビ映画の撮影現場みたいな設定がいいんじゃないか」という話になり、ゾンビ映画の撮影現場という設定で、さらに(ゾンビ映画では不可欠な)車を置いた空間で展開する演劇に決まりました。またタイミング的にも、4月に東京芸術劇場の舞台芸術部門芸術監督としてのシーズンが始まったばかりなので5月に初日を迎えたハノーファーのプロダクションの東京版をやれたら面白いんじゃないかと思ったんです。
──ドミニクさんは創作の初期段階から本作に関わっていらっしゃいます。代理表象やゾンビといった岡田さんのアイデアを、ドミニクさんはどんな風に受け止められましたか?
ドミニク・フーバー ゾンビというアイデアにまず大変興味を持ちました。ゾンビってちょっとマイナーなコミュニティというか(笑)、中心になり得ない人たちという扱いで、でもそのように社会で重要視されていないポジションから状況を逆転して、ゾンビが主役の舞台を作ろうというのが面白いし、舞台でゾンビたちがゾンビのための映画を撮るという設定がとてもいいなと思って、そのためにゾンビ映画をたくさん観て、勉強しました(笑)。
──岡田さんは最初に作品の核を決めて、俳優とのクリエーションに並行する形で台本を書いていくことが多いと思いますが、今回はどうだったのでしょう。
岡田 今回もテキストの進捗という意味では一緒で、コンセプトをある程度定めて俳優にシェアし、稽古の様子を見ながら半分当て書き、というような流れで取り組みました。
──また、岡田さんはこれまでにもドイツの公立劇場でレパートリー作品をたびたび手がけていますが、ハノーファー州立劇場でのクリエーションは今回が初めてです。写真で劇場の外観を拝見すると、とてもクラシカルな印象を受けたのですが、劇場や俳優たちの印象はいかがでしたか?
岡田 ご覧になった外観はおそらくメインの劇場の建物で、我々がやったのはそこではなくもっと小さな……マージナライズドされたほうの劇場でだいぶ雰囲気は違うのですが、俳優はすごく良かったです。僕がやろうとしてることに好奇心を持って喰らい付いてきてくれて、ハノーファーの芸術監督やドラマトゥルクがそういう人たちを集めてくれたのがありがたかったです。技術の人たちもすごく協力的で、みんな楽しそうにやってくれたのがとっても楽しかったですね。
──SNSで、ゾンビメイクをした俳優さんたちの楽しげな動画を見かけました(笑)。
岡田 あのメイクは、その気にさせる力が強いと思いますよ(笑)。あと車と遊べるというのも楽しそうでした。
──ドミニクさんにもハノーファー州立劇場の印象を伺いたいです。
ドミニク これまで岡田さんとはドイツで何度も一緒にクリエーションをしていて、アンサンブルもいくつも観てきましたが、今回もとても新鮮な出会いがありました。新たな人たちと一緒に仕事するにはまずお互いを理解しようとするところから始まると思いますが、ドイツの俳優たちは話し合って理解したいという傾向があり、動き出す前にいろいろと質問されることが多いんです。でも今回のキャストはそういう感じはなく、最初から積極的に飛び込んで試していくという姿勢の人が多く関わってくれたのが良かったです。理解してから試すのではなく、まず飛び込んでやってみる中で想像して遊ぶことができたのが、私にとっても良い経験になりました。
──お二人はこれまでもたびたびお仕事をご一緒されていますが、岡田さんがドミニクさんを信頼されている理由、ドミニクさんが岡田さんのクリエーションに感じている印象を教えてください。
岡田 僕はどういう空間で上演するのが良いのか、というイメージを最初はあまり強く持ってはいなくて……特にドイツでやる場合は。そんなとき、打ち合わせの中でドミニクさんが、作品のテーマと結びついてはいるんだけれどちょっと飛躍的で、でも納得がいく、というアイデアを提案してくれるんですね。と言ってもそれをそのまま具象化して舞台美術にするわけではなくて、観客の想像力が働くような形で提示してくれるんです。つまり舞台美術が全部を説明してくれるわけではなく、俳優がイマジネーションを持ってパフォーマンスすることによって初めて舞台上に現れるものがある、という美術なので、俳優も自分が何をする必要があるのかはっきりわかるというか。実は次にベルリンでやる作品もドミニクさんに舞台美術をお願いしているんですが、そちらも面白いものになりそうですよ!
ドミニク 岡田さんとのクリエーションは、私にとって演劇的なコラボレーションの理想形だと思っています。私たちは観客ともコラボレーションをするような舞台空間を作っていきたいという思いがあって……もちろん観客にはこちらが提示したものを観てもらうのですが、最終的にはその場にいる俳優もスタッフも観客も、全員がコラボレーションを体験するようなものを生み出したいと思っています。なので、ある程度想像の余地、余白を残しながら空間を作り上げたいと思っていますし、そこが私たちの強みであるとも思います。
またもう一つ付け加えると、岡田さんと最初に打ち合わせをするときは、テキストがないことが多いんです。「こういうトピックを扱いたい」といったアイデアの断片だけがある状態で打ち合わせを始めるのですが、美術は具体的に物を準備していかないといけませんし、そもそもドイツはあまりフレキシビリティがあるプロセスではないので、割と早い段階から準備をしないといけない。なので、テキストがなく登場人物もよくわからない状態で私が決めなければならないことがたくさんあり、そのスリルを感じながらクリエーションすることを楽しんでいる部分もあります(笑)。
一同 あははは!
キーになる車も日本車に、新たなアプローチで立ち上げる日本版
──日本版の制作にあたり、キャストをはじめスタッフも刷新されます。美術のドミニクさんは続投になりますが、舞台美術に関して、日本版で変更する部分はありますか?
ドミニク 空間に関しては、ある意味ドイツ版ととても似ているものになるとは思います。ただ、ちょうど先日、新たな車を日本で探してきまして……。
岡田 このプロダクションの舞台監督チームとドミニクさんとで千葉まで車を選ぶ旅に行ってきたんです。
ドミニク そうなんです。ドイツでやったときは、私はフォルクスワーゲンの車が使いたいと思ったんですね。車のブランドとしてフォルクスワーゲンは老舗で、ある意味ゾンビ的だと私は思っているのですが、いろいろな車がある中で最終的にはみんな、フォルクスワーゲンを買ってしまう。じゃあ日本だとそれはどのブランドになるのか?ということを考えたのですが、最終的には日産の車になりました。
──劇場空間という点でも、ハノーファー州立劇場とシアターイーストではかなり印象が変わると思います。ドミニクさんのシアターイーストに対する印象は?
ドミニク 大好きな空間だなと思いました。東京芸術劇場はプレイハウス、シアターウエスト、シアターイーストと3つも劇場があるのが素晴らしいなと思いますが、特にシアターイーストは、観客にとって集中しやすい空間でもあり、オープンな開かれた空間でもありますよね。舞台と客席の距離が近くて、とても良い雰囲気だなと思いますし、これは作品にとってもとても良いことだと思います。ハノーファーは古い建物で、縦長の空間だったので観客とのつながりを作るのが難しかった感じがありますが、シアターイーストは素晴らしい空間だと思います。
岡田 使いやすいですよね。僕個人としてもそう思いますが、劇場の下見に来た多くのアーティストが、「やっぱりシアターイーストがいい」って言うんです。ドミニクさんが言った通り、観客との関係を作りやすい空間だと思いますし、そのことは演劇にとって重要なことだと思います。
──日本版のキャストはオーディションで選出されました。キャストの東宮綾音さん、百瀬葉さん、島田桃依さん、石川朝日さん、福原冠さんは皆さん、岡田さんとのお仕事が初めてとなりますね。
岡田 これは今回、意図的にそうしたことなのですが……自分のカンパニーで繰り返し仕事してきた俳優たちがいて、その人たちは僕の考え方をよく知っているし、僕にとってもやりやすい人たちなのですが、今回はそういう人たちを選ばないということにしました。それは、もっといろいろな人と出会いたかったからという単純な理由からなんですが、結果的に、今回選ばれなかった人も含めて、すごく面白い人たちに出会えました。
──台本を拝読し、ゾンビたちのもっともな言い分にクスッとしたり、ドキッと感じたりしました。ドイツでの劇評でも「ハノーファー州立劇場における素晴らしい娯楽」「ゾンビ・コメディとしてのポテンシャルを秘めた舞台」と書かれていましたが、出演者を決める際に意識したことはありますか?
岡田 これは俳優たちによく言われることなんですけど、僕のリハーサルはすごく頭を使うと。だからみんな、ラムネを食べてるんですよ、ブドウ糖が必要らしくて(笑)。そういう、ラムネが必要になるようなことができて、ディスカッションもできて、さらに頭で考えたことを感覚的なものとしてパフォーマンスという形で出力できる人が、僕が良いなと思う俳優です。今回はそういった人たちが集まってくれたので、このプロダクションの稽古が始まって2週間ほど経ちますが、すごく順調に進んでいて、良い感じです。
──ドミニクさんは、日本版の俳優たちにどのような印象をお持ちですか?
ドミニク 日本版のキャストの皆さんのリハーサルを観るのは本当にエキサイティングです。ドイツ版の稽古を観ていたときは、ドイツの俳優たちにとって岡田さんの手法、つまりテキストと身体の動きや想像力を切り離して構築していくやり方が本当に大変そうで、これまで経験したことがない過酷なものなんだろうなと思っていました。ドイツ演劇では、キャラクター、テキスト、動機、感情の表現が一本の直線でつながっているのが主流なので、そこから脱却するのが非常に難しいんです。
でも、東京に来てリハーサルを観たら、日本の俳優さんたちにとってもやっぱり同じように大変なんだなと(笑)。みんな頭をフル回転させて、体力を消耗しながらクリエーションに向き合っているのを見て、ちょっと安心しました。ただ、日本のほうがクリエーションの進みが圧倒的に早いですね。通訳を挟まないからということもありますが、それ以上にみんなの間に“感覚的な共通理解”がビビッドに存在しているからだと思います。お互いにすごく敏感に反応し合っていて、素晴らしいチームワークだと思います。
──先ほど岡田さんは、ドイツの俳優たちに当て書きした部分もあるとおっしゃいましたが、キャスティングの際に意識したところはありますか?
岡田 「ドイツでその役をやった俳優さんがこういう感じだったから、それに似た人を選ぼう」というような目線で日本版のキャスティングを決める、ということはまったくしていないです。それよりもむしろテキストというか……ゾンビ映画を撮るプロダクションの中でのポジションを意識しました。たとえば監督や俳優のように作品にとって必要なポジションの人なのか、あるいは助監督……しかも第5助監督とか第6助監督のように別にいなくてもいいんじゃないかというポジションの人なのか(笑)、さらにそこである種のミスマッチみたいなことを起こしたいということを意識して、日本版のキャスティングを決めました。
劇場で、普段とは違う視点や手触りを感じられる作品に
──ドイツ版では音楽を内橋和久さんが担当されましたが、日本版では川瀬浩介さんに変わります。本作にとって音楽が変わることは大きな違いになりそうですが、なぜ音楽を変えることにしたのですか?
岡田 内橋さんの音楽はいつもすごく良くて、実際にドイツ版も良かったんです。でもだからこそ変えたかったというか……内橋さんの音楽はドイツの俳優たちと作ったパフォーマンスにインスパイアされて作られたものなので、それをそのまま日本版で使うということはありえないなと思っていました。だからまた東京に向けて内橋さんに全然別の音楽を作ってもらうということもありだなと思いましたが、全然違う方にお願いするのも楽しそうだなと思って、川瀬さんにお願いしました。これは川瀬さんにも直接お伝えしたことなんですけど、「内橋さんのカッコいい音楽とは全然違う音楽にしたいです」と。川瀬さんは僕が言わんとしていることをちゃんと掴んでくださって、かつご自身のアイデンティティも盛り込んだ音楽を現在、制作してくださっています。
──近年、岡田作品の中での音楽の使い方に変化を感じます。今回も台本上、音楽がセリフの一部のように織り込まれた構成になっていますね。
岡田 そうですね。音楽はもちろんあったほうがいいと思うんですけど、最近思っているのは、その音楽が上演の中で果たす役割を与えたほうがいいということ。あるシーンに対して、なんとなく雰囲気が出るから音楽に関わってください、というのは僕の言い方だと役割を与えていない感じがして、もっとはっきりとした意図で音楽を使うほうが良いのではないかと思っています。
──また本作は岡田さんにとって、東京芸術劇場の舞台芸術部門芸術監督就任第1作目となります。その点で意識している部分はありますか?
岡田 上演がどのように世の中に機能するのか、どういう意味を持って世の中とつながるのかということを、できるだけ明確に狙っていきたいと思っていて、実際の作品を通してそれを実現していきたいと思っています。テーマみたいなこともそうですし、実際の上演の質感を、観客にどういうふうに届けるのか。たとえば俳優の演技や発せられる言葉が、観客の中にどういう手触りを持ったものとして浸透するのか、どんなクオリティのあるものとして発せられるのかといったことまで、さまざまなレベルで意識してやりたいなと思っています。それをいずれは自分の作品だけじゃなく、この劇場が提供するものすべてに対してやりたいのですが、まずは自分でやってみようというのが、この「映画を撮りたいゾンビの演劇」です。
本作で重要なのは、お客さんが人間だということで、つまり演劇の上演で形作るものの半分は観客だということなんですね。そのことをすごく大事にしたいと思っていますし、それを身をもってやってみることで、お客さんに「僕はこれがやりたいんだ」ということをお見せしたいと思っています。
──芸術監督就任会見のときに「劇場が自分に関係のある場所だと思ってほしい」とおっしゃっていましたが、まさにそれを体現するような、間口の広い作品になりそうです。最後に、日本版をご覧になる方々にメッセージをいただきたいのですが、劇中でも語られるように、ぜひ“ゾンビも含めた”幅広い方たちに向けてお願いできますか?
ドミニク 「ゾンビの演劇」と聞くと、おどろおどろしいホラー映画のようなものを想像するかもしれませんが、実際はその真逆です。むしろ、観客の皆さんがモンスター(ゾンビ)側の視点に入り込んでいくような体験になります。そして観終わった後に気づくのは、「私たちは自分が思っている以上に、ゾンビと共通点があるんだ」ということだと思います。ゾンビたちと一緒に笑ったり、あるいは彼らの視点から世界を見ることで、滑稽でありながらもどこか切なく、愛おしく感じられるはずです。だから怖がる必要はまったくありません。ドイツの公演でも、客席に「僕はゾンビだ」と言い張る子供が1人いましたが(笑)、東京の劇場の客席でもたくさんのゾンビを含むお客様に出会えるのを楽しみにしています。
岡田 ゾンビの皆さんにぜひ観に来てほしいというのと、本当に来たらどうしようというのと、アンビバレントな気持ちです(笑)。でも、そここそがこの作品の根底にある「他者との関係性」という重要なテーマにつながっているんですよね。劇場という空間で、奇妙で確かな視点や手触りを感じていただける、豊かな上演になります。ぜひ劇場で体験してください。
プロフィール
岡田利規(オカダトシキ)
演劇作家、小説家、演劇カンパニー・チェルフィッチュ主宰。2005年「三月の5日間」で第49回岸田國士戯曲賞受賞。同作での2007年クンステン・フェスティバル・デザール(ブリュッセル)参加以降、国内外の90都市以上で新作を旺盛に上演し続けている。2015年上演の日韓キャストによる「God Bless Baseball」、2018年上演のウティット・へーマムーン原作・タイキャストによる「プラータナー:憑依のポートレート」(第27回読売演劇大賞・選考委員特別賞受賞)、2023年上演のウィーン芸術週間委嘱作品「リビングルームのメタモルフォーシス」など、国際共同制作作品も多数。2016年以降、ドイツ語圏公立劇場のレパートリー作品の作・演出も継続的に務め、2020年上演の「掃除機」および2022年上演の「ドーナ(ッ)ツ」でベルリン演劇祭に選出。2022年、「未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀」(第72回読売文学賞・戯曲・シナリオ賞および第25回鶴屋南北賞受賞)および歌劇「夕鶴」の演出に対して、第29回読売演劇大賞 優秀演出家賞を受賞。小説家としては、2007年に「わたしたちに許された特別な時間の終わり」を刊行、第2回大江健三郎賞受賞。2022年に「ブロッコリー・レボリューション」で第35回三島由紀夫賞および第64回熊日文学賞を受賞。2025年より舞台芸術祭「秋の隕石」アーティスティック・ディレクター。2026年4月に東京芸術劇場 舞台芸術部門芸術監督に就任。
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ドミニク・フーバー
舞台美術家兼演出家。チューリッヒ工科大学で建築を学んだのち、照明デザイナーのクリスタ・ヴェンガーとともに、blendwerk GmbHを設立。2000年代初頭には、スイス万博 02の「Strangers in Paradise」のアート部門責任者など、一連のインスタレーションや展覧会を手がけた実績を有する。1999年以降、ドイツとスイスの独立系プロダクションや劇場(チューリッヒのゲスナーアレー、バーゼル劇場、アーヘン劇場、ローザンヌのヴィディ劇場、ベルリンのゾフィーエンゼーレ劇場、ミュンヘン室内劇場、チューリッヒ劇場など)で舞台デザイナーとして独自の活動を展開。2008年以来、シュテファン・ケーギやリミニ・プロトコルと定期的にコラボレーションもしている。ミュンヘン・カンマーシュピーレとタリア・テアター・ハンブルクでは、日本の劇作家兼演出家の岡田利規と頻繁にコラボレーションしており、「NO SEX」や京都でも上演された「NO Theater」などがある。2015年には、プラハ・クアドリエンナーレの舞台美術・舞台デザイン部門の国際審査員を務めた。チューリッヒ芸術大学(ZHdK)で定期的に教鞭を執る傍ら、多くの国や美術学校でワークショップを開催している。2019年、スイス連邦文化局(BAK)「演劇賞」受賞。
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